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助産院 について-セブンルールズ見て-

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看護職として思うこと

先日のセブンルールズで放送された、 助産院 の助産師特集と、翌日のtwitterを見て思ったことを2回にわけて記載します。

twitterを見て思ったこと

#セブンルールズで検索すると、圧倒的に「感動した」「お産ってすごい」などの一般的な出産に対する感想と「こういうお産って良いな」「こういう所で出産してみたい!」という助産院での出産や助産院に対する、肯定的な感想や意見が多い印象を受けました。

しかし中にはやはり、助産院で出産について否定的な意見もありました。

一般の方だけでなく、産科医による否定的なツイートもありました。

助産院 での出産について、個人的な考え

私が助産学を勉強した大学院は、当時助産院での実習に力を入れていました。
(今は変わっているかもしれません)

私の学生時の実習のほとんどは助産院での実習です。

そしてその後大学病院へ就職し大学病院での出産をずっとお手伝いさせて頂きました。

まだまだ未熟者なので偉そうな事は言えませんが、個人的にはそれぞれのメリットデメリットがあり、一概に「どっちが良い」「どっちが悪い」は言えないなと思います。

ただしかし、年間1000件以上の分娩を取り扱う病院で勤めて今思うのは、出産は本当にいつ何が起こるかわからない。

さっきまでの普通が、次の瞬間に異常になっている事もあります。

数分で母体から牛乳パック1本を超える出血をする事もあるし、数秒で生まれた赤ちゃんが紫色になる事もあります。

もちろん既往歴や妊娠経過などからある程度、想定出来るリスクもあります。

しかしそれだけではないのが出産です。

ノーリスクの出産は存在しないのです。

それは産科医ですらコントロールや予想できません。

というお産の性質を考えると、助産院はどうしても「タイムラグ」が生じる可能性が高い。

人員、医療設備、使える薬品に制限が多く、必要な処置を迅速に出来ない可能性が高い。

そして救急車を呼んで提携先や一番近い病院へ移動するという物理的なタイムラグも絶対生じます。

出産の場合この「タイムラグ」が命取りとなる場合もあります。

もちろん可能性としてはとても低い。

ましてや助産院で出産する方は大前提として妊娠経過も順調、大きな既往歴もない人です(助産院で出産出来る方の基準は、助産所業務ガイドラインで厳密に決まっています)。

となると圧倒的にその可能性は低い、でもそれがゼロになる事は少なくとも今の医学ではあり得ない。

「タイムラグ」という点からのみ述べると助産院の出産よりも病院での出産の方が安心だと思います。

数%の可能性のために 助産院 ではなく病院で産む?

このような言い方をすると、「そんな米粒のような可能性のために」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

そのような考え方もわかります。

しかし周産期領域の現場で働いている医療スタッフとしては、その数%ですら減らし限りなくゼロにしたいです。

というのも米粒の可能性で女性やお子様に何かあった場合・・・

我々医療スタッフは本当に悔しくてやるせないです。

ご家族やこれからの事を考えると本当に胸が苦しくて、中には自分の無力さを感じたり自分を責めたりするスタッフもいます。

日本の周産期医療は世界トップレベルだと言われています。

お産関連で亡くなるお子様や女性が圧倒的に少ないと言われています。

しかし数少ないけど亡くなる女性やお子様もいます。

現場にいる者としてはその数件すらなくしたいという想いが常にあります。

だから米粒のようなリスクも可能であれば減らしたいのです。

助産院 から学ぶべき点がたくさんある

これだけ記載するとアンチ助産院と捉えられてしまうかもしれませんが、私個人としては決してそうではありません。

むしろ多くの病院も学び見習わなければいけない点も数多くあると考えます。

次回はこの辺について述べたいと思います。

今日の写真
表参道にチューリップ!